ヨコミネ式教育を導入する以前は、
「教職員が椅子を並べた方が早い」
「教職員が後片付けをした方がきれい」
「教職員が机を拭いたほうがきれいで早い」
ということで、子どもたちに「託す」ということをあまりしませんでしたが、いまでは「子どものできることは子どもにしてもらう」ということに心がけています。
ご家庭でも子ども達に「家事」を託してみてはいかがでしょうか。
まずは、子どもとお風呂に入りながらのおそうじはどうでしょう。浴室にかわいいブラシを置いておき、入浴中に浴室の汚れを見つけたら「こういう場所がよごれるのよ」「放っておくとぬるぬるしちゃうから、このブラシできれいにしようね」。風呂用の洗剤を使う必要はありません。ブラシにボディーソープをつければ十分汚れは落ちます。あとはシャワーを流して「○○ちゃんもお風呂場もさっぱりきれいだね」とお風呂場で笑顔が生れます。
身の回りにある家事のきっかけに、『気づく力』、『しないとどうなるかを考える想像力』、『道具や業を使う解決方法』までを自然に暮らしの中で伝えていきたいのです。
なんでも親が先取りしてしまい、都合のいい時だけ「手伝って」と細切れの作業で指示するだけでは、本当の意味での力はなかなか育ちません。段取りや方法を一緒に考える、時には子どもに託して、失敗を通して結果を学ばせるのも子どもの成長にとって大切な機会となります。
食後の後片付け、食器洗い、お風呂の掃除、部屋の後片付け・掃除など、なんでも構いません☆彡
子どもに託してみましょう。
もしかしたら、食器が割れるかもしれません、二度手間になるかもしれません、もう一度掃除機をかけなければならないかもしれません・・・
それでも、できるだけ子どもたちに託していただきたいと思います。回を重ねるごとに、子ども達もやり方を覚えて、少しずつ上手になるだろうと思います。
そして忘れていただきたくないのは、たとえその時はうまくいかなくても、
「ありがとう!嬉しかったよ!またお願いね!」
という気持ちを込めた声かけをその都度してあげてください。
親からほめられて、感謝されると、「自分は必要とされている、役に立っている」という思いが与えられて、子どもは次回もやろうという気になります。やる気が出てきます。やる気が出てくるから、次回も手伝う。そしてほめられる。
この繰り返しの中で、子どもにとっては手伝うのが当たり前になり、「やる気」が養われていきます。
ぜひ、日常のいろいろな場面で「子どもに託す」ことを実践してみてください。