MENU

ご相談やご見学など、お気軽にお問い合わせください。

個別の園内見学なども随時受け付けております。

「どんな雰囲気かを見てみたい」「まずは話を聞いてみたい」など、お気軽にお電話またはフォームからご連絡ください。

お電話でのお問い合わせ

089-923-0074

平日 8:30〜17:00土日祝日、年末年始は除く。

フォームからお問い合わせ

「いかにして子どもの力を伸ばすか」

親が、子どもが突然に遭遇した危機に対して、いかに向かい合ったら、子どもはその危機を乗り越えられることができるのかについて、思いを巡らすたびに、気にかかっていた出来事は、2021年の東京オリンピックに水泳競技日本代表選手の一人に選出された池江璃花子さんのことでした。

ご存知の通り池江選手は2019年2月に海外で合宿中に体調不良で緊急帰国し、検査の結果、急性リンパ性白血病と診断され、1年間ほどの闘病生活をしました。

その後、少しずつ練習を再開し、以前の自分を取り戻し、代表選手の一人に選出されました。

池江選手の闘病の様子や、練習再開の様子はニュースでたびたび伝えられましたが、私にとっての驚きは、見事にカムバックをしたことです。そして、新聞やテレビのニュースで伝えられる池江選手の清々しい笑顔と礼儀正しい言葉使いです。

私の疑問と大きな関心は、池江選手は、「どのような闘病生活を送り、池江選手の周囲の方々、特に母親はどんな関わり、言葉かけをしたのだろう、池江選手は何を思っているのだろう、何を感じているのだろう」でした。

周囲が池江先週にどのような関りや環境を提供して、池江選手がカムバックしたのかについて、

2020年4月に発行された『母Vol.2(子育てのための人間学』(致知出版)に、池江選手の母である池江美由紀さんと杉山芙紗子さん(女子プロテニス選手である杉山愛さんの母)との対談記事が掲載されているのを偶然に見つけました。

私はその対談記事を読んで大いに感銘を受け、池江選手のカムバックを納得しましたので、母である池江美由紀さんが語る「いかにして子どもの力を伸ばすか」を紹介したいと思います。皆さんの子育てにも、いろいろなヒントが語られています。

(以下の内容は、掲載されていた記事の内容を、私なりに受け止めて、要約したものです。)   

池江美由紀さんは母子家庭(2女1男)で、子どもが小さい頃から一人で家庭を守ってきました。

池江選手の病気のことを告げられた時、池江美由紀さんは大変ショックを受けましたが、「ここで立ち止まってはならない。治療に向けて、現役復帰に向けて、歩きださなければいけない。母親としてとにかく子どもを導いていかなきゃいけない。勇気づけてあげなきゃいけない。親が取り乱していたら子どもが前向きになれるわけはない。」と、その場で気持ちを切り替えました。

このように池江美由紀さん前向きに、ポジティブに考えることができるようになったのは、彼女が20年前から開設している幼児教室のメソッドの創始者で右脳教育の第一人者である七田眞(シチダマコト)先生から、どんな状況でも人生に対してプラス思考で歩んでいくことを教えられたからです。

池江美由紀さんが初めての子どもを妊娠した時、「カエルの子はカエルじゃないんだな」と思いました。カエルだと思ってカエルの子育てをするからカエルになるのであって、自分のようないわゆるトンビでもタカの子育てを真似てやればタカになるんだな、ということをたくさんの本から、学んだそうです。

それ以来、池江美由紀さんは常に子どもに対してポジティブな言葉をかけてきました。

「あなただったら、できるよ」

「あなたの中には、もっともっと可能性があるんだよ。もっともっと天井は高いし、天井の上には空があり、さらに宇宙がある」

このようなことを池江美由紀さんは言い続けて、決して限界を作りませんでした。

池江美由紀さんは、彼女が主宰している幼児教室に通ってくる子どものお母さんに対して、いつも「女優にならなきゃいけないのよ」と言っているそうです。いくら実際の生活ではダメな部分があっても、こどもの前では、やっぱりそれを見せてはいけないと彼女は考えています。

たとえご主人から「おまえはこうだったくせに、よく子どもにそんなこと言えるな」と言われたとしても、親という仕事をしているからには子どもがちゃんとした人間になるように教えるべきだと言います。

池江美由紀さんは、善いことも悪いこともゼロ歳の時からしっかり教えて、ある程度の年になったら親がいなくても、自分で判断して乗り越えていく人に育ってほしいという思いで、子育てをやってきました。

さらには、以下のような思いを抱きながら、子ども達と向かい合っています。

「幼児期の子どもは本当に暗示にかりやすいので、親の言葉や行動をすべて吸収して自分の性格をつくっていきます。ですから親が常にポジティブな行動をしていれば、そういう子どもになっていきます。

反対に、常にネガティブな言葉をかけ、ネガティブな行動をしていれば、子どもの自己肯定感は育ちません。どのお母さんも、子どもをよくしたいと思っているのですが、ついついマイナスな言葉かけをしがちです。たとえば、子どもが横にいるのに、『先生、うちの子、落ち着きがないんです』と言ってしまいます。」

確かに、池江美由紀さんの思いは的を射ています。親から、そのような言葉を聞いた子どもは「ああ、自分は落ち着きがない人間なんだな」と思い込んでしまいがちです。

保育現場で子ども達と向かい合っている私たちは、子ども達に対して、子ども達を否定するようなマイナスな言葉がけをしないように、細心の注意を払っています。

周囲の大人達の一言一句は、子ども達の人間形成に大きな影響を与えるということを、私達大人は分かっていなければなりません。

対談記事には、その他、さまざまな子育てについてのヒントが掲載されています。

「6歳、4歳、2歳の三人の子どもを育てているのですが、もう母の奪い合いがすごくて、例えば、一人を膝の上に乗せると二人がぐずるみたいな。どのようにしたらいいでしょうか?」

このような子育て相談に、「赤ちゃんは多少泣かせていても、上の子を一番にやってあげたほうがいいと思います。だから、膝に乗せる順番も、上の子が一番。」と、ズバリと言います。

子育ては、「親と子ども達」という関係ではなく、子どもが何人いても、常に「一対一」という関係を大切にしながら関わっていくと、親の愛情は一人ひとりの子どもに伝わるものです。

文責 チャプレン(武井 義定)

目次